天井に使う防カビ剤の安全性や適用される法律を教えてください。病院・工場・住宅で使えるのか知りたいです

薬剤の安全性について

(一社)防カビ技研の記事をご覧いただきありがとうございます。

こちらでは当研究所が持つ高耐久型防カビ工法で使われる薬剤の【防カビゼロ】の安全性を、お客様向け・事業者様向けと分けてお伝えしています。

薬剤の安全性【防カビゼロ】

お客様に対して

一部のビニールクロスや床ワックス・ペンキなどには危険な13種類の物質が配合されていて、建築基準法では危険なシックハウス症候群(揮発性有機化合物)をF☆で示しています。☆の数が多いほど安全になります。

防カビゼロはペンキやワックスのような13種類の物質を含んでいないので対象外となります。

そして危険が確認されている13物質以外にも、数多くの揮発性有機化合物がありそれを「TVOC」と言います。皆さんが日々使っているアルコール除菌剤・芳香剤・消臭剤にもTVOCが含まれます。厚生労働省はこのTVOCを1立方メートルあたり400マイクログラム以下と目標値を定めています。

防カビゼロはアルコール類を含みますので、施工からおよそ2~3時間ほどで乾燥して400マイクログラム以下となり、次の日には50マイクログラム以下です。この結果から慢性的に吸い続けるものでないので乾燥すれば安全です。

またこの技術で使う防カビ剤は42年前に開発され現在まで数々の場所で使用されていますが健康被害の報告は1件もありません。しかしアルコールを含みますから、アレルギーがある場合は先にご報告ください。

施工者に対して

施工方法によって異なりますが、使用中はアルコールが充満するので防護フェイス(有機溶剤用)と防護服を着用してください。

火気厳禁で使用後は十分に換気をしてください。アルコールアレルギーの場合は使用を避けてください。

100%安全なものはありません

カビは、空気中の1立方メートルあたり100~1000個浮遊していると言われているので、湿度の高い部屋なら一ヶ月もしないうちに青カビが繁殖するでしょう。そしてカビを慢性的に吸い続けるとカビアレルギーになるのでアレルギー品目に名称が載っています。

防カビ剤はそのカビ毒を出す危険な真菌の増殖を抑えます。そしてカビが減れば食物連鎖↗で増えるダニ・昆虫を抑えることができます。

しかしすべての化学物質は100%安全とは言えません。食器洗剤、柔軟剤、アルコール手指消毒剤、芳香剤でアレルギー反応がでる人が居るように、防カビ剤もすべての人間に対して100%安全とは言えません。

ただしカビも吸い続けると危険で、人間の呼吸器・皮膚に有害です。真菌は木材を腐らせ家を腐朽し、物自体の寿命が短くなります。

カビから起こる食物連鎖の危険性↗

業務用エアコンに潜む危険な細菌↗

この真菌や細菌と化学物質の防カビ剤を比較したときに、お客様が安全と思える方をお選びください。

当研究所は微生物(真菌・細菌・ダニ・昆虫)の汚染が危険と考えていますので防カビ対策を行っているのです。