風呂釜洗浄剤 湯泡美-YUWAMI-で業務用の洗浄効果を出す最強クラスのクリーナーと酸素系漂白剤

風呂釜洗浄剤 湯泡美-YUWAMI-
その①
本製品は大型入浴施設(温泉)の配管洗浄から家の追い焚き配管の洗浄まで使える洗浄剤です。
こちらでは一般的な過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤/又は混合物)による洗浄と業者が行うプロの内容を簡単に比較したものです。
1ページ目では本製品の経緯と危険な菌類について、2ページ目は一般とプロの比較、3ページ目は湯泡美と過炭酸ナトリウムを掲載しています。
●目次
※過炭酸ナトリウムは以下より「過炭酸塩」と表記します。
■本製品の経緯
カビ取り・防カビ研究一筋35年以上の博士が特許技術で使われる一部の殺菌剤からヒントを得て作られました。
本特許技術が特開となって数年後、入浴施設配管設備の老朽化でレジオネラ属菌の繁殖が問題視されました。次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素による洗浄でも原因菌の減少が見られず、多くの入浴施設が営業停止になる中、県の保健所から博士に相談があり急遽研究開発となりました。
「配管を傷めず」「劇物でないもの」で「従業員でも簡単に扱えること」が条件でしたが、その解決策として上記特許技術の殺菌剤を水中内に投入したところ、原因の菌は無事に除去されました。
当時から約25年後の現在でも、日本各地の入浴施設でレジオネラ属菌対策として使われています。
■定期的な消毒と洗浄
風呂や加湿器などの水中には人間に害を及ぼす菌がいるため定期的な消毒が必要です。
水道水も菌が繁殖しないように次亜塩素酸ナトリウムを使って殺菌しています。※蛇口からの塩素濃度はおよそ0.1㎎/Lです。
例えば大型入浴施設の場合、残留塩素濃度を0.4㎎/Lで維持して菌の繁殖を防止しています。
この対策をしないと水中内に大腸菌や緑膿菌から危険なレジオネラ属菌が繁殖して人間に感染する恐れがあるからです。
身近な例では浴室や加湿器の掃除を怠ってしまったときに感じるあのヌメリが菌の温床であり、とても危険な状態です。
※そのヌメリをスライムと言い生物膜(バイオフィルム)とも言います。
■耐性化する菌
大型入浴施設では年に数回、強力な塩素系薬剤や過酸化水素などの洗浄剤で配管内部洗浄をします。
なぜ、強力な洗浄剤で配管内部洗浄が必要かというと
常に次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒剤から攻撃を受けている細菌は身を守るために生物膜を強くします。
強くなった生物膜は水中内で薄まった消毒剤では殺菌できません。
そこでより濃度が濃い過酸化水素などの洗浄剤を使って配管内を洗浄するのですが、それでも除去できないほど強くなっている生物膜もあります。
■生物膜とレジオネラ属菌
レジオネラ属菌は土壌や河川などの自然界に広く生息しています。
他の雑菌と生存競争を繰り返しているので、レジオネラ属菌だけが大量繁殖することはありません。
しかし循環式配管、シャワー、ジャグジーまたは入浴をサポートする用具などの掃除が不十分になると取り残した生物膜内にレジオネラ属菌が入り込みます。
生存を妨げる雑菌がいないため異常繁殖して生物膜を破り、目に見えないミストに乗って人間の体内に侵入します。
するとレジオネラ肺炎という恐ろしい病気になってしまうのです。
(他の理由として配管内は栄養が豊富で繁殖しやすい温度なので異常繁殖します)
(大腸菌や緑膿菌で別の感染症にかかる場合があります)
■営業停止と取り除けない菌
平成29年に広島県内で58名が集団感染して1名が死亡した大きな事件がありました。全国では毎年約2000件の感染者が確認されています。
このようにレジオネラ属菌が発生すると恐ろしいことになるので、入浴施設でこの菌が検出されると改善されるまで営業停止(およそ7日間ほど)となります。
よって、入浴施設では「生物膜を発生させない」「生物膜を正しく除去する」ことが重要なのです。
ご家庭の24時間風呂、ビニールプール、加湿器もこの菌が大量発生する恐れがあります。
特にお湯を交換しない場合や掃除を怠ったときですが、高齢者の入浴をサポートする用具にもヌメリが発生します。
賃貸物件で長期間給湯器が使われなかったときも注意が必要です。
病原性細菌と食物連鎖
浴槽水の中には有機物の汚れがあり、細菌が捕食します。その細菌を少し大きな単細胞生物(アメーバ等)が捕食します。
そしてその単細胞生物を捕食するのがレジオネラ属菌です。つまりレジオネラ属菌は浴槽水の中で食物連鎖の頂点に位置する存在です。
この肺炎などを引き起こす病原性細菌が検出されるということは、食物連鎖の下位にあたるアメーバ、細菌、有機物汚れが豊富にあることを意味します。
公衆浴場や温泉施設が7日間ほど営業停止になる理由は、このような食物連鎖が関係しているのです。
■一般家庭でも同じ
繰り返しますが、常に消毒剤と戦っている菌類や異常繁殖した菌類の生物膜は、薬剤に耐性があります。
後述しますが一般的に入手可能な風呂釜洗浄剤は濃度が弱いので耐性化した生物膜が残っている可能性があります。
(特に人の手が届かない部分に残っています)
そこでハウスクリーニングのプロ業者が洗浄力の強いもので風呂釜洗浄をしているのです。
このように入浴施設の配管洗浄から一般家庭に進出したものが「風呂釜洗浄」であり、入浴施設の教訓である「生物膜を正しく除去する」ことを目的としています。
それでは次のページより一般商品とプロの違いについてみていきましょう。