賃貸物件へ引越しするときに見落としがちな「追い焚き口/おいだき」の汚れに注意!お湯を沸かすときに黒いカス、白い異物がでてきます

次の入居者のために
どこまで清掃しているか

当研究所は「風呂釜洗浄の技術」をハウスクリーニング事業者に提供している社団法人です。

最近、賃貸物件で少し変わってきた動きがありましたので、引越しを予定している方に情報提供します。

管理者によって掃除する範囲が違う

賃貸アパートやマンションに引越しする際、様々なサイトを参考にしながら情報を確認していると思います。

不動産会社やオーナーなどの管理者も、次の入居者を受け入れるためにリフォームをしたりハウスクリーニング業者へ全室清掃を依頼しています。

皆様はハウスクリーニング業者が部屋全面をお掃除していると思いますか?

実は管理会社からの清掃費用によってエアコンクリーニング、レンジフードのシロッコファン、床ワックスなどを省いている物件があるのです。

変わってきたこと

ただし最近は新型コロナウイルスが蔓延したこともありお客様は菌類に敏感です。

入居前にどこまで清掃しているのか?も視野に入れて探しているので、エアコンクリーニングは「当たり前」になってきました。

次にゆっくりと増えてきたことは「風呂釜洗浄」です。

「誰が入浴していたかわからない」お風呂でお湯を温める「おいだき」を使うと、もちろん清掃されていなかった汚れや菌類が出てきます。

「気持ち悪い」と考える方が増えてきていて、特に家族や女性の引越者に多いそうです。

いい管理会社を見つけましょう

そのような「不潔」というイメージがあるので、良い不動産会社やオーナーは「風呂釜洗浄」まで行って他社と差別化しています。

関東と関西では少しずつ増えてきていて、ハウスクリーニング業者から提案することもあるそうです。

衛生面に無頓着な会社は風呂釜洗浄のことすらわからないと思いますので、いい賃貸物件と管理者を探す一つの目安になると思います。

市販品じゃダメなの?

残念なら市販品だと洗浄作用が弱いので不十分になるケースがあります。

例えば賃貸物件の空き家期間が数ヶ月ある場合、追い焚き配管内の菌類はその期間どんどん増殖します。

生物膜(ヌルヌルする膜)を分厚くして自身を守ろうとするので、洗浄作用の弱いものでは取り残してしまうのです。

取り残しがあると数週間でお湯が臭くなります。

また前の入居者が入浴剤でバスソルトまたは乳清のものを使っていた場合や、アロマオイル、重曹などを使っているとさらに頑固な汚れへ変わっています。

市販品は「手軽さ」が大切なので様々な汚れに作用する成分を「少量ずつ添加」しているので、もちろん汚れの種類に足して少ししか作用しないのです。業者の場合はA剤、B剤、C剤と汚れに合わせて作用させるので綺麗になります。

そのため皆さんが業者に依頼するのではなく、管理会社が初めからプロの業者に依頼していれば「安心」して入浴できると思います。

※洗浄済みというシールが貼られていると気分も良くなるでしょう

自社でも風呂釜洗浄できますか?

不動産管理会社様も当研究所の風呂釜洗浄技術講習を受けています。

機材は3万円以下で揃えられますし、60分程度の作業で完了する清掃作業です。機材は重くないので女性でも簡単に対応できます。

よってすぐに導入できる技術です。

終わりに

賃貸物件では部屋の生活臭、たばこ臭、トイレのアンモニア臭、エアコンのカビ臭、浴室の酸っぱい臭い、下駄箱の土臭さなど様々な汚れや菌類によって悪臭が発生します。

給湯器内部も例外ではありません。

引越しするときは設備、立地を確認することも重要ですが、今回からは衛生面も視野に入れてはいかがでしょうか。