カビ取り専門業者の
探し方と費用
(一社)防カビ技研の記事をご覧いただきありがとうございます。
当研究所は医療施設(病院や介護老人ホーム)・食品スーパー・工場の天井に発生するカビを専門的に除去・防止する方法を教育している社団法人です。
今回は皆さまから質問の多い「カビ取り専門業者の探し方や費用」「自分でカビ取りする方法」などを比較しています。
掲載内容は一般住宅向けです
本記事に掲載されている内容は主に住居(一戸建て・アパート・マンション)の内容ですので法人様は参考程度にご覧ください。
- まずは施工内容を知る
- どの業者に依頼したらいいか分からない
- カビ取り業者の費用とは?
- カビ取り業者の費用を安くするには?
- カビ取り業者に依頼する前に
- カビは取るだけでは不十分
- 完璧を求めるほど難易度が上がる
- 必ず防カビ剤を併用すること
- before / afterをご覧ください
誠に勝手ながら当研究所にカビ取り・防カビ対策施工を依頼する場合は法人様のみとなっていますのでご了承ください。
まずはカビ取り業者の施工内容を知る
カビ取り業者は基本的に「カビ取り洗浄」と「防カビ対策(防カビコート)」を2つを行います。
部屋や天井の壁紙/ビニールクロス、コンクリート、石膏ボード、木材・畳、珪藻土・漆喰、カーテン・マットレス、床下・天井裏など様々な場所を対応します。
カビ取り洗浄は文字通り「生えたカビを取る作業」です。発生したカビの種類や素材に応じて対応できる薬剤が異なるので、業者は数種類のカビ取り剤を持っています。
防カビ対策は「次のカビの再発を防止する作業」です。カビが生える原因は空気中に浮遊している胞子と内部に残っている菌糸が原因なので成長できないようにします。
この2つの工程をするのがカビ取り業者です
まとめるとカビを取る作業が「カビ取り洗浄」で、カビの発生を防止する作業が「防カビ対策」です。
もちろんカビが生えた素材によっては3工程・4工程必要な場合がありますが、大きく分けるとこの2つが見積書に記載されます。
どの業者に依頼したらいいか分からない
雨漏り・浸水・漏水・内部結露など住宅の問題は多岐に渡ります。このようなとき、どの業者に依頼したらいいか分からないと思います。
そのためカビ取り業者が行う作業はカビ取り作業の他に、壁紙の交換までだとお考え下さい。もちろん壁紙の交換をしない業者もいます。
例えば雨漏りや浸水が発生して天井裏の木材を補修し、石膏ボードを交換し、壁紙を張り付けるとなれば、まずはその建物を建てた会社に相談するのもいいでしょう。
または地域密着の工務店でも構いません。
ハウスメーカーや工務店もカビについてはわからないので、工務店がカビ取り専門業者をピックアップしてくれます。
上記の画像は腰まで浸水した浴室が10日間ほどでひどいカビだらけになった画像です。カビ取り専門業者の他に内装屋さんの補修が必要となります。
ただしここまで酷くない場合はカビ取り業者に相談しましょう。今度はカビ取り業者が自社で出来ない部分をあなたの代わりに塗装屋、補修屋へ依頼します。
カビ取り専門業者に依頼した方がいい場合は?
一度でもカビが生えた場所は次のカビも生えやすくなっています。カビは生き物なので交換だけでは「生きるため」に増殖し続けます。
しかし自分でやると危険な場所があります。例えば天井や天井裏などの高所作業、床下などの密閉空間は自分で作業すると危険なのでプロに依頼しましょう。
または木材・畳など変色リスクの高い場所はプロに任せた方が綺麗になります。
或いは範囲が広すぎる場合です。例えば10畳の和室で漆喰の壁、天井の木材、床の畳などすべてにカビが発生している場合はプロに依頼した方が安全に早く終わります。
天井ジプトーンボードのカビでお悩みの法人様は当研究所が対応できますのでお気軽にご相談ください。
カビ取り業者の費用
カビ取り業者の費用っていくらなの?
結論をお伝えすると最低料金は20,000円~50,000円です。
例えば1平米あたり1,000円と書かれていても、カビの種類・広さ・人員・薬剤の種類・作業時間・養生や機材・有料駐車場・夜間作業など様々なものが追加されていきます。
また上記で述べたようにカビを取る作業には「カビ取り洗浄」と「防カビ対策」の2種類があるので、必ず2工程必要なのです。
そのためカビ取り洗浄で1平米1500円前後、防カビ対策で1平米1500円前後となれば1平米あたりの合計は3,000円になるのです。
このようなことがあるので様々なカビ取り専門業者のサイトにはまとめて「最低料金50,000円(税別)~」と書かれています。
基本的には但書や注意書きの部分に小さく「最低料金○○円」や「1㎡には交通費・薬剤費を含めません」などが書かれています。他の業者でも同じことですが但書・注意事項はしっかりと確認しましょう。
カビ取り業者の費用を安くするには?
- 相見積をする
- カビ取り専門業者が施工できやすいようにする
- 防カビ対策を省く
- 自分で作業できる場所を検討する
相見積って?
複数のカビ取り専門業者から見積を貰う作業となります。少し手間がかかりますがご自身にあった金額を提示してくる業者を選べます。
ですか必ず20,000円(税別)以上は覚悟した方がいいでしょう。相見積をするとA社・B社で10万円以上差があることもあります。
施工できやすいようにする?
例えばカビを取る場所が大型タンスの裏側や家具類が多い部屋の壁紙だと、家具を移動する作業を業者が代わりに対応することがあります。
少しなら問題ありませんが、移動する家具の量が多いと人件費と養生等の道具代がかかるので追加費用が発生します。
防カビ対策を省く?
カビ取り掃除の難しいとこは「カビを取る作業」です。素人ではカビが取れてもムラになってしまいます。
壁紙、木材、畳、床材、天井、外壁に生えるカビは種類が違うので、プロ業者はカビに合わせた薬剤で菌糸まで除去してくれます。
菌糸まで除去すれば、次の防カビ作業が楽になるのです。
自分で作業する?
例えば木材・畳のカビ取りは難しいのでプロに依頼をして、ご自身で防カビ剤を購入し防カビ対策をする方法です。
冒頭でもお伝えしましたが住居によってカビ対策できる限界があるので、防カビ剤を使うことで安心できます。費用も半分になります。
しかし雨漏りによる天井裏のカビ、内部結露による壁紙裏のカビ、浸水による床下のカビなど
素人で作業すると危険な場所は必ずプロのカビ取り専門業者に依頼してください。
相見積は3社ほどがお勧めです。ネット検索で気になった3社に依頼しましょう。すると1社目は高額です。2社目は1社目より安くなります。ここで3社目に熟練者が来れば今後の結果が大きく左右されます。最終的には当初の見積額から10万円安くなる場合もあります。
ノルマを設定している会社がある
ただし実際には自分で作業をしたいと相談しても「危ないです」「再発します」など不安を煽るようなことを言われてしまいます。
本音で伝えていることもあれば、ノルマを達成するために言っていることもあります。
ノルマを達成したいと考えている会社は「1㎡辺りの値段が平均よりもかなり高い」「作業以外の費用がたくさん計上されている」など様々な理由があります。そのためやはり費用を安く抑えたい場合は「相見積」と「自分で作業する部分を決める」ということを検討した方がいいでしょう。
カビ取り業者に依頼する前に
今までの通り、一般的な住宅でカビ取り業者に依頼すると最低価格20,000~50,000円の費用がかかります。
そのためまずは費用を節約するためご自身でカビ取りができるかご検討ください。ご自身でカビ取りをすると5,000円以下で収まる場合もあります。
自分でカビ取りする
まだ範囲が小さく変色しにくい素材の場合は業者に依頼するよりもご自身でカビを取ったほうが費用を安く抑えられます。
以下のサイトに詳しくカビ取りと防カビ方法が記載されています。カビ問題は人それぞれなので購入前に無料相談できます。是非ともご検討ください。
業者に依頼する
ここまで広範囲にカビが発生している場合はプロに依頼した方がいいでしょう。慣れていないとカビ胞子や薬品のガスを吸ってしまうので大変危険です。※カビ胞子は小さいので呼吸器に対して有害です。
さらにやり方を間違えるとカビ胞子が移動し汚染箇所が拡大してしまいます。雨漏りや漏水をしていると高額になりますが、それよりも家の寿命が短くなってしまうので早急にプロへ依頼しましょう。
メリットとデメリットを知っておこう
自分でカビ取りする場合 | 業者に依頼する場合 |
---|---|
費用が安い | 費用が高い |
知らない人を家に入れる必要がない | 短い時間で綺麗になる |
条件によっては作業が大変 | 高所や広範囲でも対応できる |
変色する恐れがある | 日程を合わせる必要がある |
自分のペースで作業できる | 日程までに家具の移動が必要 |
また多少の変色が気にならない場合、多少のシミが残っても問題がない場合も自分でお掃除した方が費用を抑えられます。
ただしこちら↗に記載している通り自分でお掃除をする際に完璧を求めると難易度が上がります。
このようなお悩みは業者に依頼しましょう
- 本当に綺麗にしないといけないとき
- カビが広範囲に発生している
- 何度カビ取りをしても生えてくる
- 自分では薬剤を使いたくない
- 浸水や雨漏りが発生していて自分では対処できない
- 高所でカビ取りできない
- 完成前の基礎や下地を防カビしたい
実際に自分でカビ取りをすると12時間かかる場合もあります。そのため子育てや介護などで時間が取れないときにおすすめです。
ただし他人を家に入れたくない人は自分のペースでゆっくりお掃除ができる洗剤がお勧めです。
カビは「取る」だけでは不十分
カビは取るだけでは不十分です。カビの胞子は空気中に浮遊していて、多湿の場所に付着すればすぐに異常繁殖します。
つまり目に見えるカビを除去しても、空気中に浮遊しているカビ胞子の付着を抑えない限り再発します。
一度でもカビが生えた場所は次のカビも生えやすい場所です。
カビが生えた原因は「多湿であり」「風通しが悪く」「定期的な掃除ができない場所」です。
または水害・雨漏り・配管の故障など「水」が影響する被害が発生したときにカビ汚染が酷くなります。
このような理由があるので「何度もカビ取りしても生えてきて困っている」という状態になるのです。
完璧を求めるほど難易度が上がる
カビが成長すると胃液のようなものを出して素材を溶かします。溶かされた素材は「無数の穴が開いた状態」になります。
そして菌糸の先には数多くの雑菌が生息していて、その菌類も素材を栄養とするのでカビが生えた場所はとても痛いんでいるのです。
特に傷みやすいものは木材・畳・ゴムなどカビが分解しやすいもので、その場所にカビ取り剤やアルコールを使っても新品同様には戻りません。
結果的に上記のような画像に仕上がります。より完璧を求める場合は「アク取り剤」や「ヤスリ」で削って木材が露出した部分に木材塗料を塗り仕上げなければいけません。
よって自分でカビ取り掃除をするときに完璧を求めすぎると失敗します。「このぐらいでいいかな?」程度が一番うまくいくのです。
カビの対処が早ければ傷みを最小限で抑えられるので綺麗に仕上がります。放置するほど綺麗にするまでの難易度が上がるのです。
必ず防カビ剤を併用すること
一度でもカビが発生すると部屋の至る場所に胞子が付着しています。
カビの寿命は細菌やウイルスと違って長寿命なので、1年か2年は湿度が高くなるチャンスを待っています。
当研究所も医療施設や食品スーパーでカビ取り・防カビ対策工事をするときは上記画像のように洗浄したあと、必ず防カビコートをしています。
よってこの記事を見ている方もカビ取り洗浄が終わったら必ず防カビ剤を使用してください。
防カビ剤はインターネットショッピングやホームセンターに売られています。強さに違いはありますが、何もしないよりはマシです。
PR:株式会社純閃堂のサイトに10種類以上のカビが生えた場所↗を対処する方法が掲載されているのでご参考ください。
before / after
こちらはプロ業者に依頼した方がいい内容として掲載しました。以下の画像は鉄筋コンクリート住宅です。
壁紙を剥がして数日経ってもコンクリート下地が全く乾燥しなかったため屋根の調査をしたところ亀裂を発見。雨水がゆっくりと浸透していました。
工務店が亀裂を補修したところ10日間ほどでコンクリートが乾燥しました。本来は内部まで補修しますが費用の関係上中止となり我々に除カビ・防カビの依頼がありました。
カビ取り・防カビ対策をしないで下地コンクリート補修と壁紙張り替えをしてしまうと1年もかからずに再発してしまいます。
上記動画は専用の薬剤でカビを除去しているシーンです。しかしコンクリート内部から成長しているカビであるため除カビには数種類の薬剤が必要でした。
専門の測定器を使って内部の菌糸がないことを確認したのち防カビ剤は2種類を使って施工しました。
最後に通気性のある壁面に変更して修繕は完了となりました。よって工務店とカビ取り専門業者の2社で対応しました。
このときにかかった費用は天井の補修、コンクリートの補強、除カビ・防カビ、木工事と壁紙交換で総額20万円ほどとなりました。
天井のカビでお悩みの人は
いかがでしたでしょうか。今回はカビ取り業者に依頼する場合と自分でカビ取りする場合を比較しました。
しかし法人のお客様は一般住宅よりも広範囲にカビが発生していることが多いので、ご自身で除カビができない場合は当研究所にお任せください。
法人のお客様はこちら
防カビ技研は天井ジプトーンのカビ取り・防カビ対策に特化した社団法人です
カビ取り・防カビ研究一筋35年以上の博士が開発した天井用高耐久型防カビ工法で、1年以内に再発していたカビを平均5年間防止します。カビ抵抗性試験は脅威の336日間です。長年の経験と強力な防カビ剤で貴社店舗のお悩みを解決します。