
入浴施設の有害菌対策
当研究所は温浴施設やご家庭の給湯器で問題となるレジオネラ属菌の対策と改善に向けて取り組む社団法人です。
本編では入浴施設(温泉や介護施設など)の循環式配管設備を専門業者に依頼せず、自社で洗浄したいと検討している企業向けの内容となっています。
昨今の光熱費高騰でも衛生管理のレベルは下げず、費用を少しでも削減したい方はご覧ください。
■風呂釜洗浄剤 湯泡美-YUWAMI-
本製品は陽イオン界面活性剤を主成分とした配管洗浄剤で主に浴槽水の「生物膜(スライム/バイオフィルム)除去」に特化している洗浄剤です。

過酸化水素・次亜塩素酸塩等のアルカリ洗浄に耐性を持ってしまったバイオフィルム内部へ容易に浸透できる成分で特許を取得した実績があります。
また頑固なバイオフィルムに付着している有機物汚れも強力に洗浄できるので、浴槽水の年間洗浄サイクルの中に本製品を入れ込むこともできます。
■病原性細菌
温泉施設(公衆浴場)等の循環式配管設備はろ過機を通して汚れを回収します。
人間の目では綺麗になったかもしれませんが、細菌から見ると大きな栄養源が浮遊しています。
そのため公衆浴場などの入浴施設では、様々な病原性細菌を塩素系薬剤で殺菌して清潔を維持しています。

ではなぜ危険な細菌が繁殖してしまうのか?
浴槽水の中では食物連鎖があり、最下部に栄養源(有機物/土埃)があります。それを細菌が捕食し、細菌を単細胞生物(アメーバ等)が捕食します。
その単細胞生物を捕食するのが危険なレジオネラ属菌です。そしてレジオネラ属菌を捕食する生物は浴槽水に居ません。

つまり食物連鎖の頂点に君臨するレジオネラ属菌が検出されるということは、その下の生物や汚れが豊富に存在しているということになります。
さらに細菌が集まり生物膜(ぬめり)を発生させると薬剤に耐性を持ちます。
これが塩素系薬剤を使っても菌類が検出される原因の1つです。
そしてこの生物膜にレジオネラ属菌が侵入すると、瞬く間に他の生物を捕食して増殖するので大変危険です。

7日~10日間ほどと言われているので、施設では「生物膜」を発生させないためにブラッシングや高圧洗浄が必要です。
しかし配管内はデリケートでブラッシングできないので、生物膜に浸透して除去する薬剤が必要なのです。
湯泡美は毛細管現象に似た浸透作用を使って生物膜内に入り込み、内側から剥がすのでブラッシングできない配管内部でも役立ちます。
■費用
本製品はアルカリ性・酸性などの水質(pH)に左右されません。塩素剤との併用もできます。
また1トンに対して500~550mlの投入量で洗浄可能です。中和作業もいらないので自社スタッフでも洗浄できます。
風呂釜洗浄剤 湯泡美

内容 | 詳細 |
---|---|
販売価格 | 11万円(税込) |
内容量 | 16L |
投入量 | 1トンに対して 500~550ml |
1トン単価 | 3500~3800円ほど |
主成分 | 陽イオン界面活性剤 中性 |
中和剤 | 不要 |
資格 | 不要 |
※送料が別途2,000円(税込)発生します。
- pHに左右されません。
- 配管の腐食性はありません。
- 設備費がかかりません。
- 中和剤は不要です。
- 自社スタッフで洗浄できます。
- 重い箱を何個も運ぶ必要はありません。
- 塩素剤との併用可能です。
そのため1箱で約32トンの水量を洗浄できます。
■使い方
年に数回の大掃除に使用するときは「500~550ml/1トン(1箱最大32トン)」を循環式配管の系統ごとに投入して60~120分循環させます。
汚れが出てきますのでそのまま排水してください。


過酸化水素は6%以上で劇物になるのでプロ業者による中和が必要ですが、本製品はその作業がいらないので人体に優しく配管へのダメージも少ないものです。
結果、年間コストは大幅に削減されます。
当研究所による使い方の説明が必要な場合は、1回55,000円と交通費でお伺いしますのでお気軽にご相談ください。
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また過酸化水素や過炭酸ナトリウムまたはその他の洗浄剤と交互に使っていくことも可能でしょう。
その際は、各自設備の都合によって変わると思いますが、生物膜(バイオフィルム)に着目した洗浄剤なのでお客様の健康を考慮して月に1回でも構いません。


そして生物膜は7日~10日間で発生すると言われています。
そのため週1回の高塩素濃度による循環、逆洗浄時に、本製品を使用する場合は100~150ml/1トンとなります。※併用も可能です。
■特許取得実績のある洗浄剤
本製品はカビ取り・防カビ研究一筋35年以上の博士が取得した特許第1451611号の中で殺菌剤として使われる薬剤からヒントを得て作られたものです。

大量のカビ現場で強塩素系アルカリ洗浄剤、高濃度エタノールに耐性を持つ危険な生物膜がカビ汚染の原因であることから、この強固な生物膜に浸透できる二次殺菌剤を開発しました。
その数年後に各地でレジオネラ属菌の問題が起こったため、市が博士にこの問題を相談したところ、二次殺菌剤が有効である可能性があったため試作品を開発。

無事、レジオネラ属菌の温床となる生物膜が除去されたので現在では日本中で使われている洗浄剤です。
■依頼方法
生物膜や有害菌はプール、冷却塔でも発生しますが、本製品は入浴施設の循環式配管設備に対して使用します。
使用方法は非常に簡単なので、投入方法が分かる場合はお問い合わせフォームに必要本数をご入力のうえご注文ください。
以下の情報があるとスムーズです
- 対象浴槽の数
- 対象浴場の水量(総トン数)
- 対象浴槽の吸い込み口まで水位を減らした際の水量
- または水位の縦、横、高さのcm
- 水位計の場所
- 連通配管がある浴槽
わからない場合はお問い合わせのときに詳しくご案内します。

使用方法について説明が必要な場合は、お問い合わせ頂ければどこでもお伺いします。
その際の費用は55,000円+交通費になりますのでご了承ください。
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光熱費の高騰で非常に苦しい運営が続いていると思いますが、少しでもコストの削減ができるようお手伝いします。
■よくある質問
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内容成分を教えてください。
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陽イオン界面活性剤(第4級アンモニウム塩)、浸透剤、エタノールの混合成分です。第4級アンモニウム塩には様々な種類がありますが、洗浄力が強くpHに左右されないものを使用しています。また浸透剤は生物膜への浸透を助けるもので、アルカリ性剤や酸性剤の浸透性も活性化できます。
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効果が出にくい泉質はありますか?
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鉄分が非常に多い泉質で使用すると陽イオン界面活性剤が結合して白いモヤが発生しますが配管洗浄に影響はありません。
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レジオネラ属菌はどこに生息していますか?
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河川や土など自然界に多く存在しているので環境常在菌とも呼ばれています。そのため強風などに晒される露天風呂から入り込みやすいと言えるでしょう。
ただし水中に漂っている程度でしたら塩素剤で殺菌できます。
※除菌率99.9%は最小殺菌濃度試験で10,000倍希釈時の試験です。日本食品分析センターによる試験
使用方法の説明にお伺いできるエリアは離島以外の北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄です。55,000円(税込)と往復交通費が発生します。