食品スーパーの天井にカビが生える原因はオープン冷蔵庫/ショーケースのハニカムやバックヤードの防煙垂壁によるジプトーンボードの結露が原因/衛星管理
食品スーパーの天井に
カビが生える原因
(一社)防カビ技研の記事をご覧いただきありがとうございます。
当研究所は医療施設(病院・介護老人ホーム)・食品スーパー・工場の天井に生えるカビ取り・防カビに特化した社団法人です。
今回は食品スーパーにカビが生えやすい原因を一般的な理由から解説しています。
天井ジプトーンにカビが生える原因
初めに天井ジプトーンにカビが生える原因は、ジプトーンの表面か裏面に薄っすらと結露が発生するからです。
カビは空気中に浮遊しているのでカビの侵入を防ぐことはできません。容易に侵入してきたカビ胞子は天井の結露に付着するので水分を栄養として増殖します。
なぜ結露が発生するかというとジプトーンの表裏で温度が違うので結露が発生します。
とくにオープン冷蔵庫やショーケースの置いてある付近は温度が低いので生鮮コーナー周辺にカビが発生するのです。
オープン冷蔵庫/ショーケース
気温が高いと空気は水分をたくさん保有しますが、温度が下がると保有ができなくなり、様々な素材に付着するので結露が発生します。
オープン冷蔵やショーケースから冷たい空気が出てくれば空気は水分を手放そうとするので、生鮮コーナー周辺はカビやすいのです。
よってオープン冷蔵庫のフィルター(ハニカム)は必然的にカビだらけになります。
カビは7日間で目視できるほど育つ種類がいるので、フィルターを定期的に洗浄する必要があります。
バックヤード
上記のオープン冷蔵庫/ショーケースと同じ理由で食品スーパーのバックヤードは温度が低いので天井・壁・床にカビが発生します。
さらにダンボールから食品の水分まで蒸発するので換気をしていてもカビが発生してしまいます。
ジプトーンの調湿性
石膏(またはロックウール)で出来たジプトーンは調湿性があります。暑いときは水分を保有して寒いときは水分を手放します。
よって食品スーパーは夏季・冬季でカビの発生条件が異なるのです。この調湿性を遮断するようなペンキなどを使うと天井裏にカビが発生して交換と補修になります。
防煙垂壁
次に防煙垂壁です。ジプトーンの表面に発生した結露は乾燥しようとするので外に逃げようとします。
しかしこの消防法で決められている防煙垂壁が乾燥した水分の行き先を遮断しているので、この垂れ壁を境界線として天井にカビが発生するのです。
業務用エアコン/空調設備
エアコンにカビが生えるのはオープン冷蔵庫と同じでアルミフィン(熱交換器)が急激に冷えるときに発生する結露が原因です。
暖房のときは内部に水が足りないので成長しませんが生きています。カビが驚くほど長生きなので次の冷房の時まで待機しているのです。
ドレンパンなど内部で繁殖したカビを放置して運転してしまうと、売り場とバックヤード全体にカビ胞子が充満します。
するとフワフワした黒カビが発生するのです。※熱交換器のカビは死滅していることが多いです。
エアコンの冷媒配管
エアコンの設置ミスをすると年数の経過で保存剤が縮み冷媒管が露出します。冷房時の冷媒管は非常に冷たいので大量の結露が発生します。
するとこの画像のように結露で腐敗しカビが発生した部分がシミになるのです。これを放置していると天井ボードを交換する事態になります。
換気扇/換気設備
大型の施設に設置されている制気口は「吹き出し口」と「吸い込み口」に分かれていて室内を換気しています。
食品スーパーの配置は生鮮コーナーが店舗の後ろ側になってしまうので、どうしても店舗入り口よりも温度が下がります。すると口の部分やダクト内にカビが生えてしまいます。
この部分は結露しにくい制気口に取り換えるか、定期的に清掃するしかありません。
天井裏の断熱材
上記のようにカビが発生する条件が山のようにありますが、最後にジプトーン天井の裏側に置いてある断熱材(グラスウール)です。
夏の売り場は常に冷えているのでジプトーン自体の温度が下がります。すると天井裏の空気と温度差が生じるので天井裏が結露します。
断熱材はその結露を吸収し続けるので、まるで水道水で濡らしたスポンジのような状態になるのです。
解決策はあるの?
永遠に生えないようにはできません。しかしカビの再発を抑えることはできます。
- オープン冷蔵庫/ショーケースの蓋は必ず閉める。
- オープン冷蔵庫のフィルターなどカビが溜まりやすい部分のお掃除をする。
- 売り場(特に什器の下)にホコリを溜めない。冷蔵庫からの冷風で水分が付くのでカビが強くなります。
- アナログですが営業が終了したら天井にサーキュレーターを当てて結露が発生するのを防ぎます。
- 予算に余裕があれば天井裏の換気設備または除湿器で結露を早急に乾燥させます。
- 夜間でも換気設備が十分に機能するように変更する。
- 業務用エアコンのフィルターは定期的にお掃除する。
- 業務用エアコンは夏になる前に内部クリーニングします。できれば年2回は洗浄が必要です。
- カビが生えて腐ったジプトーンは必ず交換する。天井が崩れる恐れがあります。
- 思い切って生鮮コーナーの断熱材だけ廃棄する。
- 防カビ剤を塗布して強制的に繁殖を防止する。
食品スーパーは新築でも3年間でカビが発生することがあります。これは業種的に避けて通れない道なのです。
特に断熱材が原因の場合は除湿器・換気設備・業務用エアコンクリーニングをしても全く解決しません。
天井の防カビ対策に特化しています
このように様々なカビの繁殖を抑える方法がありますが当研究所の場合は化学の力でカビの成長を防止します。交換・定期清掃・機器の増設が難しい場合はご検討ください。
永遠に生えない方法はないので、少しでも再発を遅らせたい食品スーパー様にあった施工内容となっています。
防カビ技研にお任せください
当研究所は病院・食品スーパーの天井に発生するカビ防止対策に特化した社団法人です!天井化粧ボード(ジプトーン等)から天井エアコン(空調設備)まで一括してカビ問題を解決します。
カビにお困りの方は当研究所のカビ取り専用サイトからお問い合わせください。