風呂釜洗浄でお湯の色が変わるのは単なる化学反応で汚れではないと聞きました。本当ですか?

風呂釜洗浄は化学反応で色が変わっているだけ?
当研究所は防カビ対策や風呂釜洗浄の技術講習を行っている専門団体です。また家庭用風呂釜洗浄剤美弥美(みやび)セット、バスリセッター、ヘドロトルネードの監修を行っています。ここでは当研究所に加盟するプロの風呂釜洗浄技士に寄せられる「よくある質問」を掲載しています。

この記事では、なるべく難しい専門用語を使わずに、風呂釜洗浄の仕組みを「かみ砕いて」説明しています。どなたでも読める内容ですので安心してお読みください。
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風呂釜洗浄をするとお湯の色が変わりますが、単なる化学反応で汚れではないと聞きました。本当でしょうか。
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化学反応でお湯の色が変わるのは本当です。ただし、それは「汚れが取れていない」という意味ではありません。
風呂釜洗浄で色が変わる理由は、給湯器に使われている水垢、サビ、皮脂等の汚れと洗浄剤が化学反応を起こすことで茶色・緑色・青色に変化します。これは我々が温泉施設を洗浄するときも発生する現象です。

配管の中には水垢やサビが徐々に蓄積するのですが、そのスケール汚れが分厚くなると、皮脂等の有機物汚れが溜まる土台になり、その汚れを栄養にして雑菌がぬめり(生物膜/別名「バイオフィルム」)を作ります。その定着したぬめりに寄生するのが危険なレジオネラ属菌※です。
温泉施設では、このレジオネラ属菌を発生させないために酸性洗浄剤を使って水垢・サビを溶かしています。その副次作用として冒頭の「水垢・サビ・皮脂等の汚れ・洗浄剤※」が化学反応を起こすので色が変わります。

つまり「お湯の色が変わった」というのは、レジオネラ属菌が潜む原因の水垢やサビが除去できた一つのサインなのです。よって、風呂釜洗浄をして色が変わるのは正解と言えます。ただしその本当の理由は、レジオネラ属菌から身を守るためなのです。

温浴施設では当然のように行われている洗浄技術ですが、この水垢・サビとレジオネラ属菌の関連性は専門業界でしか知られていないため、SNSでは「化学反応で色が変わっているだけ」という投稿が目立っています。
レジオネラ属菌を防止するには生物膜を作らないこと

当研究所の顧問を務める古畑勝則麻布大学名誉教授は、家庭用浴槽でもレジオネラ属菌が発生すると警告しています。汚れが多い水中では様々な雑菌が自身を守るためにバリアのぬめり(生物膜)を作ります。このレジオネラ属菌はその生物膜に入り込んで雑菌を捕食しながら増殖します。

ある数を超えると生物膜を破り、ミストとなって人間の呼吸器に入り込み感染する恐れがあります。逆に生物膜がなければレジオネラ属菌が増殖しにくいとされていることから、温泉施設では習慣的に高濃度消毒をしています。そして1年間に2~4回ほど配管洗浄をして「ぬめりの土台となる汚れ」を除去しています。

10円玉が黒くなる

身近な例を挙げると、使い古された10円玉が黒くなっているのを見たことはないでしょうか。これは銅が自身を守るために作った膜で、初めはとても綺麗ですが時間の経過と共に酸化して黒くなります。銅自体には抗菌効果がありますが蓄積して分厚くなると抗菌作用が菌まで届きません。

温泉施設ではこの水垢・サビ系だけを取り除く「スケール除去工法」というものがあります。なぜ、その工法が存在するのかというと、この硬い汚れに雑菌が住み着く恐れがあるからです。

そこで風呂釜洗浄剤で採用されている酸性洗浄剤を使うと酸化膜が取れて綺麗になります。酸化膜が取れた銅は数日もすれば自分で綺麗な膜を形成できるため、新品のような見た目になります。


ただし注意点として、酸性洗浄剤を使っている風呂釜洗浄剤(または種類の異なる酸性成分)を毎月使うと、綺麗な膜を毎回剥がしてしまうので温泉施設でも使用頻度を制限しています。
そのため家庭用では風呂釜洗浄剤の種類に応じて、年間1回~2回、3ヶ月に1回と使用回数が制限されているのです。
ご紹介
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当研究所が発行する称号「風呂釜洗浄技士」による洗浄をご希望の方はインターネット検索で「風呂釜洗浄技士」と検索をしてください。プロは給湯器を理解しバブル発生機/温度調節/薬剤調節など行いながら湯泡美(YUWAMI)を使って綺麗に洗浄します。新品のときのようなお風呂にもう一度入浴しませんか?
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