風呂釜洗浄剤で3剤式がおすすめな理由|追い焚き配管を洗う新しい方式|美弥美とバスリセッター

当研究所は防カビ対策や風呂釜洗浄の技術講習を行っている専門団体です。また家庭用風呂釜洗浄剤美弥美(みやび)、バスリセッター、ヘドロトルネードの監修を行っています。ここでは当研究所に加盟するプロの風呂釜洗浄技士に寄せられる「よくある質問」を掲載しています。

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この記事では、なるべく難しい専門用語を使わずに、風呂釜洗浄の仕組みを「かみ砕いて」説明しています。どなたでも読める内容ですので安心してお読みください。

風呂釜洗浄剤で1剤式・2剤式よりも3剤式がおすすめな理由を教えてください。

風呂釜洗浄は、温泉施設の「お湯を温める循環装置を洗浄するために生まれた技術」で、その技術が家庭用になったものを風呂釜洗浄と呼んでいます。学会や公的衛生研究所では風呂釜洗浄の中に物理的な「洗浄」と細菌を除去する「消毒」の2つの役割があると位置づけられています。

「洗浄」は水垢・サビと、皮脂・油等の有機物を除去する役割で、「消毒」は雑菌のぬめりを除去する役割です。どちらかが欠けてしまうと十分な風呂釜洗浄ができません。

家庭用の風呂釜洗浄剤は主に「洗浄」に位置する成分を使ったものが多いのですが、プロの目線だと2003年~2010年の期間に行われていた比較的古い洗浄方法で、消毒に特化した成分が使われていません。

家庭用浴槽でも危険なレジオネラ属菌が検出された事例もあるため、「消毒」に位置する除菌成分を採用した3剤式をおすすめしています。

※雑菌のぬめりは別名「生物膜/バイオフィルム」と言います。

参考:日本防菌防黴学会・千葉衛生研究所「第52回年次大会」より

参考:厚生労働省「家庭内におけるレジオネラ検出状況」

浴槽の追い焚き配管には水垢・サビなどの酸性洗浄剤で除去する汚れと、皮脂・垢などのアルカリ性洗浄剤で落とすものがあります。どちらも結果的に雑菌のぬめり(生物膜)を発生させないために使われる「洗浄」に位置する成分です。

どちらかの成分が欠けると洗浄が不十分になるため、酸性とアルカリ性の2つがあることをご理解ください。

上記の汚れを住処にして増殖するものが雑菌で、雑菌は自身を守るために「ぬめり(バイオフィルム)」を発生させます。雑菌の「バリア」のようなものですが、そのぬめりは薬剤に耐性があるので簡単には除去できません。

しかしレジオネラ属菌という危険な細菌は、とても簡単にこの「ぬめり」に侵入して雑菌を捕食し増殖するのです。

増殖したレジオネラ属菌のミストを人間が吸収すると、重篤な肺炎になる恐れがあります。逆に雑菌のぬめり(生物膜)がなければレジオネラ属菌は増殖しにくくなります。

そのため厚生労働省は上記「洗浄」のほかに「生物膜を除去する消毒」の必要性を明記しているのです。

ほとんどのご家庭では酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)による「洗浄」が一般的ですが、酸素系漂白剤は上記でいうところのアルカリ性洗浄剤に該当します。「定期的に掃除をしているのになかなか綺麗にならない」そのようなお悩みを持っている方は、水垢・サビ・雑菌のぬめりが残っている可能性があります。

水垢・サビは酸性洗浄剤で取り除き、雑菌のぬめりは専用の除菌剤で除去するのです。このように3剤式は幅広い汚れに対応ができるので1年間に1回~2回は3剤式による風呂釜洗浄をおすすめしています。

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浮遊菌=水中に浮いている菌で比較的簡単に除去できます。多くの商品が商品ラベルに記載をしている除菌効果99.9%の多くはこの浮遊菌で試験をしています。しかし本当に除去しなければいけないものは浮遊菌ではなく「雑菌のぬめり」です。

2剤式は選ぶものによって効果が大きく異なる

本章でお伝えしている古い2剤式とは「ほぼ単体の成分」を使っているものを指します。例えば「A剤(クエン酸)とB剤(過炭酸ナトリウム)」などの単体成分です。2剤式でも洗浄を補助するものとして、洗浄活性剤・安定化剤・除菌剤・界面活性剤などを組み合わせることで3剤式と同等の効果を出すヘドロトルネード等があります。

  1. 2000年代初頭まで
    • 温泉施設では塩素剤や過酸化水素を使った「消毒」が主流だったが、汚れが残りレジオネラ属菌の温床になりやすかった。
    • 温泉施設や家庭用浴槽でレジオネラ属菌の感染事件が多発
    • 入浴者295名が感染、内7名が死亡する当時としては大規模な感染事例
  2. 2003年前後
    • 厚生労働省の「公衆浴場・温泉施設向け衛生管理要領/レジオネラ防止指針(平成15年)」が公表。
    • 簡易的にお伝えすると「雑菌のぬめりが発生しないように定期的に清掃・消毒をせよ」という指針。
    • この頃から「洗浄+消毒」の両立が必須という考え方が浸透。
  3. 2010年~現在まで
    • 行政資料で「酸によるスケール除去」「アルカリ・酸化剤との組み合わせ」など是正のための洗浄の具体例が提示。
    • 週1回以上の清掃と消毒、年1回~2回の配管洗浄など、定期メンテナンスの基準が全国に共有された。
    • 現在、浴場施設では3剤式(酸+アルカリ+消毒)を採用する施設が増えています。
感染事件
2020年以降:レジオネラ属菌が基準値の○○倍検出というニュースが多発(例示)

各自治体発表によると、福井県の温泉では基準値の最大2,300倍。鳥取県の温泉では基準値の約2,200倍。同県の温泉系列で基準値の620倍、兵庫県の温泉で基準値の約1200倍。福岡県の温泉では基準値の3,700倍。2020年代でも清掃を怠ると危険なレジオネラ属菌が発生します。家庭用浴槽でもレジオネラ属菌が検出された事例があることから、追い焚き配管は定期的に洗浄を行いましょう。

参考:厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」

参考:厚生労働省:配管洗浄の方法

注意点

本記事でお伝えしている内容は、洗浄試験・安全試験等を実施した製品(美弥美セット・バスリセッター)およびヘドロトルネードに基づいて解説しています。他の商品は試験内容・成分構成が異なるため参考にしないでください。

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