天井のカビ取り・防カビ施工で乾燥が大切という理由は?医療施設の病院や診療所のジプトーンに発生するカビトラブルとカビ取り方法

カビ取り・防カビ施工で
乾燥が大切という理由

(一社)防カビ技研の記事をご覧いただきありがとうございます。当研究所は医療施設を中心に防カビクリーニングとカビ対策をしている社団法人です。

今回は天井ジプトーンボードやコンクリートでカビ取り・防カビ施工をするときの「乾燥」についてお伝えします。

乾燥の必要性

医療施設の病院やクリニックまたは食品スーパーで天井に生える黒カビは大変厄介です。しかし施設の運営はストップできないので1日で作業を終わらせてほしいと思われるでしょう。

そこでカビ取り専門業者に依頼すると「乾燥が必要なので施工日は2日間必要です」と言われることがあると思います。本当は1日で終わらせてほしい!とお考えかもしれませんが、この乾燥を怠ってしまうと防カビ剤が効かずに早くカビが生えてしまうのです。

大きく2つの理由があるので以下をご覧ください。

強い洗浄剤の成分が残っているので防カビ剤が分解されてしまう

カビを除去するには「酸化作用」がある成分が必要です。例えば塩素系漂白剤「次亜塩素酸ナトリウム」・酸素系漂白剤「過炭酸ナトリウム」が酸化剤に該当します。

酸化作用(または酸化力)があると汚れやカビを分解できるので、カビの色素で黒くなってしまった天井を真っ白に仕上げることができるのです。

酸化剤によりジプトーンが綺麗になる

そして次にプラスチック樹脂や金属以外の素材は水分を吸収する性質があります。例えばジプトーン等の石膏ボード・コンクリート・木材・畳などが該当しますが、このような吸水性のある素材にカビ取り剤を使うと成分を吸収します。

その吸収された成分が乾かないうちに防カビ剤を使ってしまうと、強力な酸化成分によって防カビ剤が分解されてしまうので、十分な乾燥をしてから防カビ剤を使わないといけないのです。

水と一緒に蒸発してしまう

水には溶解力があることをご存知でしょうか。洗剤を使わなくても多少の汚れが落ちるのはこの溶解力のおかげです。

カビ取り剤を含むほとんどの洗浄剤は有効成分が20%※ほどで残りの80%は水でできています。(界面活性剤を主成分とする洗剤を除く)

つまり80%が水で出来ている洗浄剤を吸水性のある素材に使うと、もちろん洗浄成分と同時に大量の水を吸収することになるので内部は水分で満たされます。そして水分が乾燥しないうちに防カビ剤を使うと水に溶解する防カビ成分は乾燥と同時に蒸発してしまうので効果が弱くなってしまうのです。

※洗浄成分を多く入れ過ぎると毒物・劇物になってしまうので、色々な添加物を合わせて20%と表現しています。

必ず乾燥させること

よって吸水性のある素材に、強力な防カビ効果を出すためには十分な乾燥が必要なのです。

この事実を分かっている事業者はお客様が1日で終わらせてほしいというご要望に対して必ずこのデメリットを伝えます。知らない業者はお客様のために1日で終わらせようとしますが、この行為は結果的にカビが再発してしまうのでお客様のためにはなっていません。

しかし施工する規模によっては1日で終わらせることもできますので詳しくはプロの業者にご相談ください。

防カビ技研にお任せください

当研究所は病院・食品スーパーの天井に発生するカビ防止対策に特化した社団法人です!天井化粧ボード(ジプトーン等)から天井エアコン(空調設備)まで一括してカビ問題を解決します。

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