お風呂に白いふわふわした浮遊物がある!?黒いカスはなに?サビ?自分でお掃除できる?プロの業者に依頼する?風呂釜洗浄とクリーニングでキレイな湯ユ
お風呂のお湯に
白い浮遊物や黒いカスがある
(一社)防カビ技研の記事をご覧いただきありがとうございます。
私たちは追い焚き配管内を洗浄する「風呂釜洗浄」をハウスクリーニング業者に教育・指導している社団法人です。
今回はお風呂の湯に混入している異物について解説しています。問題解決のヒントになれば幸いです。
掲載内容
この異物は何!?
湯船に混入している異物は「白い浮遊物」「黒いカス」「茶色いカス」など様々なものがあります。それはエコキュートや給湯器によっても違うのです。
壁に付いたリモコンの「追い焚き」を押すと黒いカスが出てくる場合や、水を溜めるときに「白い浮遊物」が出るときがあります。
まずは水道水に錆が混じっていないか確認する
外の給水管から止水弁を通り、給湯器を通過してキッチン・お風呂・洗面台に伸びている配管に錆が混ざっている場合があります。
マンションの場合は受水槽という水を溜める大きなタンクがあります。このどこかに汚れやサビがあると「黒いカス」が出てきます。
しかしこの場合はお風呂の追い焚きではなくシャワーやキッチン・洗面台の水道から出てくることがあるので「追い焚き配管」が原因ではありません。
自身では解決できないので水道屋さんに相談した方がいいでしょう。
水道水(シャワーやキッチンの水栓)と追い焚きは別々の配管を通っているので異物の原因も別々で考える必要があります。
エコキュートを使っている
①:エコキュートはキッチン・洗面台・シャワー等で使う水を貯湯タンクという場所で保管し、電気を利用して温めます。
②:追い焚きはその温かくなったタンクの周りに配管を通して、タンクから熱を借りながらお湯を温めます。
メンテナンスをしていますか?
貯湯タンクのメンテナンスを怠っているとタンクの中に水垢(カルシウムスケール・シリカスケール)が溜まります。
その水垢が剥がれると、お湯を溜めたとき(湯はり)にだけ白い浮遊物が出てくるのです。つまり貯湯タンクに溜まったお湯を使っています。
この場合は貯湯タンクを洗浄すれば問題が解決するのでメーカーに問い合わせをお願いします。追い焚き配管を洗浄しても配管が違うので解決しません。
黒いカスが出てきますか?
追い焚きをするとエコキュートに内蔵されているポンプが回転することでお湯が循環されます。
経年劣化や入浴剤の影響を受けると黒いパッキンが劣化して、黒いカスが出てくるようになります。よってこの場合は追い焚きボタンを押したときだけ黒いカスが出てきます。
風呂釜洗浄で減る場合もあれば、パッキンを交換すれば問題が解決する場合があります。
またこちら↗と同様に「湯はり」のときに黒いカスが出てくる場合は、給水管か貯湯タンクのどこかにゴムの劣化またはサビの原因があります。
原因の内容に応じて風呂釜洗浄業者またはメーカーにお問い合わせをお願いします。
ガス給湯器を使っている
ガス給湯器は「持ち家」か「賃貸」によって浮遊物や濁度の内容が変わります。また上記でお伝えしたエコキュートの同様の黒いカスが出てくることもあります。
ここではまとめてご紹介します。
賃貸:入居までに期間がありましたか?
長い期間、人が住まなければ微量の水が給湯器内部に残るので、雑菌が繁殖して薄い茶色の汚れの塊(ぬめり)になります。
退去時にハウスクリーニングをするのですが追い焚き配管内の洗浄はしなかったのでしょう。
よって、初めて追い焚きを使ったときにこの汚れが出てきた場合は、かなり固く頑固な汚れが残っているので市販品では解決できません。
特徴として今までよりも早くお湯が臭くなります。雑菌が繁殖している証拠です。
この場合は風呂釜洗浄をして解消しましょう。消臭効果のある「風呂釜洗浄剤湯泡美(ゆわみ)」を使っている業者がお勧めです。
一軒家:給湯器からお風呂まで配管が長いですか?
マンションの場合は給湯器から浴槽の追い焚き口まで3mもないことがありますが、一軒家の場合は給湯器から浴槽の追い焚き口までかなり離れている場合があります。
すると皮脂・湯垢・洗剤カスなどが溜まる距離も長くなるので、薄い茶色の汚れが出てきます。
湯あか・洗剤カス・化粧品・入浴剤・アロマ・水垢などが混ざった汚れなので、市販品では洗浄成分が足らず汚れが残ってしまいます。
プロ業者はA剤・B剤・C剤と汚れに合わせて洗浄剤を使うので、素早く綺麗にしたい場合は風呂釜洗浄の専門業者に依頼しましょう。
配管が浴槽よりも下に垂れていませんか?
浴槽のカバーが取り外せることをご存でしょうか。そのカバーは「浴槽エプロン」と言います。
この浴槽エプロンを外すと追い焚き配管が確認できるのですが、一軒家の場合は建物の都合上、基礎に向かって配管が垂れている場合があります。
つまり床下でU字になっているので、お湯が毎回そのU字に部分に溜まってしまうのです。
すると雑菌が溜まりやすくなるので、すぐにお湯が臭くなる原因となります。風呂釜洗浄業者に依頼をして徹底的に除去したのち、定期的な洗浄方法を学びましょう。
「風呂釜洗浄剤湯泡美」を使っている業者は除菌・消臭に長けているのでお勧めです。
黒いカスが出てきますか?
こちら↗と似ていますが、追い焚きをすると給湯器に内蔵されているポンプが回転することでお湯が循環されます。
経年劣化や入浴剤の影響を受けると黒いパッキンが劣化して、黒いカスが出てくるようになります。よってこの場合は追い焚きボタンを押したときだけ黒いカスが出てきます。
風呂釜洗浄で減る場合もあれば、パッキンを交換すれば問題が解決する場合があります。
またこちら↗と同様に「湯はり」のときに黒いカスが出てくる場合は、給水管か貯湯タンクのどこかにゴムの劣化またはサビの原因があります。
原因の内容に応じて風呂釜洗浄業者またはメーカーにお問い合わせをお願いします。
エコキュート・給湯器の共通内容
追い焚き口をお掃除しましたか?
洗えることを知らない方もいらっしゃいますが、追い焚き口のカバー(金具)は外して洗うことができます。
カバーを外すと次に循環アダプターがありますがこちらはメーカーによって外せないものがあるので注意しましょう。
お風呂の取扱説明書にお掃除方法が掲載されていますので、そちらを確認しながらお掃除をお願いします。
(上記の循環アダプターは引っ張ると取れるのですが、循環アダプター自体を分解すると壊れます)
プロ業者に依頼すると以下画像のように、この追い焚き口の内部までスッキリと仕上がります。
「湯泡美」という洗浄剤を使っていると、洗浄の他に消臭効果があるので湯泡美を使っている業者を探してください。
追い焚きのときに白や茶色の汚れが出てきますか?
入浴剤で「バスソルト」を使っていると塩なので給湯器や配管の金属が傷みます。進行すると茶色の錆が出てきます。
また入浴剤で炭酸カルシウムや重曹(泡立つもの)が混ざっているとポンプに影響が出るので、黒いパッキンが傷み「黒いカス」が出てきます。
酸化チタンが入っていると美白に効果的ですが、塩素と反応すると赤く変色します。水中内では赤色が希釈されるので薄い茶色の汚れに見えます。
そして乳清や植物系を使うと水の中の銅イオンや洗剤と結びついて配管にこびり付くので白から薄い茶色の汚れができます。
よって異物の正体は使用している入浴剤が影響しているかもしれません。給湯器メーカーでは対応ができないので風呂釜洗浄業者に依頼しましょう。
状況によりますが風呂釜クリーニング1回で解決する場合があります。
湯船に青い線ができていますか?
エコキュートや給湯器には銅管が使われているのでお湯の中には銅イオンがあります。
ここに「熱」「洗剤」「脂肪酸(皮脂汚れなど)」「酸性成分」「または金属」が混ざると水が青くなります。酷いと喫水線の部分に銅石けんが残り、擦っても取れなくなります。
新品だと特に起こりやすいと言われていて、地域によっては水道水に多く金属イオンが含まれていても青くなります。
一般的にはアンモニア水または酸性洗剤で落ちると言われていますが、喫水線の青いものはハウスクリーニング業者に依頼しましょう。
風呂釜洗浄では落とせません。
お掃除方法は?
今までの内容から風呂釜洗浄で解決する部分と、メーカーメンテナンスが必要な場所が理解できたと思います。
「お湯が臭くなるのが早まった」と感じた場合は風呂釜洗浄で解決する場合がありますので以下をお試しください。
自分でチャレンジする
こちら↗と内容が重複してしまいますが、追い焚き口のカバーを外してください。まずはそこに汚れが溜まっていないか確認してください。
次に循環アダプターを確認してください。ここが汚れている場合は歯ブラシなどでお掃除しましょう。
しかしこの循環アダプターはメーカーによって「外さないでください」と書かれています。間違えると戻せなくなってしまいます。
戻せたとしても「エラー」が表示されて追い焚きができなくなる可能性があります。よってこのようなときは風呂釜洗浄業者へ依頼してください。
(上記の循環アダプター自体を分解すると壊れるのでご注意ください)
ちなみにこの循環アダプターを外すと以下のように汚れています。主に湯あかや細菌の巣となっています。
このような「取り外さないでください」や取扱説明書に記載がない場合は無理をせずに、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を主成分とする洗剤を300g程度入れて除菌しましょう。
まずは追い焚き配管口の上までお湯を溜めます。次に過炭酸ナトリウムを50℃ほどのお湯で溶かします。
溶かした過炭酸ナトリウムをお風呂に入れて、追い焚きボタンを押して温まるまで運転してください。
過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤なので放置が重要です。今回は60分ほど放置して汚れや細菌に効かせましょう。効果があるとヒラヒラした汚れが浮遊してきます。
最後にクエン酸を100gほど入れて中和すると急激に発泡して除菌効果が倍増します。環境のために中和することをおススメします。
ただしこの方法で洗浄できる汚れはほんの一部です
繰り返しますがお風呂には様々な性質の汚れがあるので、市販品のように1つにまとまっていると一個一個の効果が下がるので汚れが残ります。
プロ業者はA剤・B剤・C剤と汚れの性質に合わせて洗浄を繰り返すことで洗浄します。
またこちら↗に記載されている通り過炭酸ナトリウムを主成分とする洗浄剤では生物膜(細菌が作ったヌメリというバリア)が除去できないので、洗浄をしても数日後には悪臭(酸っぱい臭い)が再発します。つまり菌が残っているのです。
風呂釜洗浄剤湯泡美は肺炎の原因となるレジオネラ属菌が寄生する生物膜(バイオフィルム)↗を剥がす作用があるので、風呂釜洗浄のプロ業者を探すときは「湯泡美」を使っている業者に依頼しましょう。
google検索で「地域 + 湯泡美」で検索してください。
最後に
お風呂の問題で「メーカーや水道屋さん」に依頼するときはキッチンや洗面台の水道水に異常があるときや、エコキュートの貯湯タンクに問題があるときです。
風呂釜洗浄業者に依頼するときは、追い焚きボタンを押したときに異常があるときです。例えば「悪臭」や「ヒラヒラした汚れ」が出たときになります。
上記の情報から問題解決のヒントになったでしょうか。今後も記事を更新しますので(一社)防カビ技研を宜しくお願いします。